ご近所の方と立ち話をしていたら、近くにピンクのハナミズキの木の一枝が白い花となっているものがあると教えられて見物に行きました。
確かにその通りで、所謂「源平咲き」ですね。
ご近所の方の話では、ピンクのハナミズキに白いハナミズキの枝を接ぎ木(キメラ接ぎ木)したそうで、ハナモモやウメ、ツバキやツツジで見られる自然の源平咲きとは違います。
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ちょっと源平咲きのメカニズムを調べていたら、こんな文章と出会いました。
(残念ながら、その文章の引用元のURLは既に閉鎖されて出典には辿りつけません)

『梅や花桃では、一本の木に白、ピンク、赤など複数の色の花が咲くことがあります。
一本の木は遺伝子が一種類なので、花の色はすべて同じであるはずなのに、なぜ花の色が様々になるのか?

花モモの花の赤い色を作る遺伝子を発見された、研究者からお話を伺いました。
その遺伝子をpeace gene と言います。「平和」の遺伝子!
Peach(モモ) anthocyanin(赤い色素の名前)  coloration(発色)  enhance(増やす) gene(遺伝子) の頭文字をとったとのこと。

彼女はこの名前を誇りにしていました。
花モモや紅梅は本来この「平和」遺伝子を持っていますが、 一方では、この遺伝子が働くのを邪魔する風来坊の遺伝子(transposon)が別にあり、その遺伝子が「平和」遺伝子に取り付くと赤い色素を作ることが出来ず、
白っぽい花になると推測されています。

満開の一本の梅。少し斑がはいった白い花が圧倒的ですが、 濃いピンクの花ばかりの一枝と、白とピンクが交互に咲いている別の一枝があり、 大変美しい、珍しい樹木でした。
一般には、源氏と平家の旗の色にちなんで「源平咲き」と言われます。

純粋に科学として興味深い話ですが、大変ドラマチックな「遺伝子物語」でもあります。
私は、思わず日本社会の現在の状況を連想しました。
すなわち、 平和を希求し憲法9条を守ろうとする庶民と、邪魔する勢力とのせめぎあいです。
Pesce遺伝子が邪魔されて起こる「源平咲き」は美しいものですが、 「戦争」遺伝子は絶対に増やしてはならない!と心から思います。』

なかなか印象的な文章ですね。
源平咲きの花を見る度に思い出しそうです。